海岸に大量のクジラの死骸。その胃の中から出てきたモノに世界が衝撃を受ける…

世界一大きい哺乳類である『クジラ』を皆さんもご存知かと思います。

クジラたちは一定の生息場所はありませんが、水温が低すぎない場所に生息していることが多いそうです。
中でもシロナガスクジラやナガスクジラ、イワシクジラなどのクジラは世界中の海洋に分布しているのだとか。

そんな大きな生き物であるクジラが近年、不審死を続けているそうです。

そして、その死因が人間が大きく関わっているということが発覚し、世界的に大きな話題を集めました。

一体どういうことなのでしょうか?

ワッデン海国立公園に打ち上げられたクジラ

出典:trueactivist.com

2016年1月29日に、ドイツの海岸に巨大なマッコウクジラが死亡して打ち上げられていたのです。
それらのクジラの検視をしてみると・・・

「胃の中が大量のプラスチック、あるいは自動車部品などで満杯になっていた」
ということが、先日報道されてました。

どうやらこのような事例は、今回が初めてではなく、2016年1月から3月までの間に、ヨーロッパ各地で30匹以上のマッコウクジラが打ち上げられたそうです。

その時の解剖結果、今回と同じように100個以上のビニールゴミが蓄積されていました。

もちろん、すべてのクジラの胃を調べたわけではありません。
しかし、現在、海にいる多くのクジラたちの胃の中が「プラスチックだらけ」になっている可能性があるのです。

ちなみにこのドイツのクジラたちの死はこのプラスチックが直接的に死因となったわけではないようです。

しかし「多くのクジラの胃がこのようになっている可能性」を示したという意味で、科学者や海洋生物学者たちには衝撃的だったと報じらました。

中には、長さ13メートルの漁網や、70センチもの大きさのプラスチックも含まれていたそうです。

それらの中には、クジラたちがそれらのプラスチックなどを、イカなどのエサと間違えて食べたものがあることを示唆しています。

これほどの大きさなもの、たまたまた打ち上げられたクジラに、このようなゴミが詰まっていたと思うと、いかに海にプラスチックのゴミがまかれているかが安易に想像できるのではないでしょうか。

ホルシュタイン州環境長官はこの結果を受け、以下のように述べています。

「「これらの知見は、私たちが生み出した過剰なプラスチック型社会の結果を示すものです。海洋生物は、これらの廃プラスチックを消費し、苦しみ、最悪の場合、胃がプラスチックで一杯になった状態で餓死するかもしれないのです」

一方、NPO法人「クジラ・イルカ保護(Whale and Dolphin Conservation)」の代表は次のように述べています。

「プラスチックの中でも、大きなプラスチックの破片などは海洋生物に明確に問題を引き起こします。腸を塞いでしまう他、クジラたちに慢性的な問題を引き起こす可能性を排除することはできないと思われます」

巨大な体のクジラにとって、私たちが使うプラスチックはエサと間違えてしまうほどの小ささです。
それを飲み込んでしまえば、消化をすることができず、体に悪影響がでることは言うまでもありません。

海の汚染は昔から問題視されており、現在多くの海洋生物を傷つけてしまっているのです。

何気ないポイ捨てが、やがてクジラのような大きな生き物を殺すこともあるということを改めて認識したのではないでしょうか。

これから私たちのやらないといけないことは、海洋生物が心地よく暮らすことができるよう、海にゴミを捨ててはいけないということを後世に伝えていくということ。

同じ地球上に生きている以上、これは徹底しなければならないことなのではないでしょうか。

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